今回は、「人生100年時代 × デジタル社会の総合的なヘルスリテラシー国際調査」の興味深い結果についてお話ししたいと思います。この調査は、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニーが「My Health, Myself ― 私の健康のために、私ができること。」プロジェクトの一環として実施しました。
日本のヘルスリテラシー
調査結果によれば、日本人は他国よりも低いヘルスリテラシー自己評価を示しました。特に注目すべきは、「情報収集・判断」、「行動」、「デジタル活用」、「コミュニケーション」の面での低さです。例えば、「情報収集・判断」では、収集できるかに対する肯定的な回答が少なく、「正しい情報か判断基準がわからない」という不安が多い傾向が見られました。
主な結果
「行動」においては、適切な医療受診や症状の説明ができる自己評価が低く、これが日本が他国に比べて最下位になる一因となっています。また、「デジタル活用」においては、デジタルツールを活用して健康管理や医療検査を行う割合が最も低く、同時に活用する人々が利便性を高く評価していることが分かりました。
そして「コミュニケーション」においては、健康や医療に関する話題を友人や家族と共有する頻度や内容について、不満や不安を感じる人が多いという結果も浮かび上がりました。
考察
この結果から明らかになるのは、私たちが自分自身の健康に関する知識や意識を高め、適切な情報を収集し、行動する能力、すなわちヘルスリテラシーが十分でないということです。しかし、この結果は悲観するものではありません。むしろ、自分自身の健康に対する意識を高め、行動するためのスタート地点として捉えることができます。
日本の健康情報源
日本ではテレビ・ラジオ、インターネット、新聞が主な健康情報源ですが、これらの情報源の信頼性が必ずしも高くないことが指摘されています。特に、日本語の情報が不足しているという問題もあります。
まとめ
ヘルスリテラシーを高めるためには、健康寿命と平均寿命の違いや、それぞれの意味や関係性を理解することが不可欠です。健康寿命は日常生活において健康上の問題により制限されることなく生活できる期間を指し、平均寿命と比較してその差が示唆するように、ただ長生きするだけでなく、その期間を健康で満ちたものにすることが大切です。
調査結果を踏まえて、私たちは自分のヘルスリテラシーを高め、健康寿命を延ばし、より良い人生を送ることができると信じています。
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